勇気をありがとう!【病とたたかう池江選手】 先日、競泳の池江璃...

勇気をありがとう!【病とたたかう池江選手】

先日、競泳の池江璃花子選手が、東京で行われたジャパンオープン女子50メートル自由形決勝で、2位に入る健闘をみせました。
午前中の予選では全体1位での決勝進出。

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2019年2月に白血病の診断を受け、その事実を公表してから2年。

入院当初は化学療法での治療、合併症併発のため行った造血幹細胞移植後は、寛解状態を維持し同年12月に退院。
治療の様子、復帰までの道のりはSNSやテレビでも既知の通りです。
天性の運動神経、競泳選手としての才能があることはもちろんですが、重い病気を克服し、さらにこのコロナ禍にあってもたゆまず努力し前進し続けてきたメンタルの強さ。
復帰後4戦目での表彰台は本当にすごいことです。
治ったら必ず達成すると誓う“目標”、守らなければならない“家族”、励まし応援してくれる“友人”…
医的治療と合わせて、病気克服の大きな力となるのですね。

全ての出来事には試練(マイナス)と支援(プラス)があります。
試練の面を見すぎると悲観的になります。
支援の面を見すぎると傲慢になります。

どちらも同じだけある、そんな心持でいたいです。

さて。
白血病とのたたかい。
サッカーや野球などの現役選手、芸能人では記憶に新しいところで笠井信輔さん、岡村孝子さん、過去には大塚 範一さん、吉井怜さん、渡辺謙さん、本田美奈子さん、夏目雅子さんなど。

かつては不治の病といわれましたが、現在は分子標的薬、抗がん剤などの化学療法、放射線療法、造血幹細胞移植などにより、特に年齢が若いほど治る確率が高くなっています。

白血病には大きく分けて急性と慢性があります。
さらに、白血病細胞の由来する吸血細胞によりそれぞれ骨髄性白血病とリンパ性白血病に分かれます。

他のがんと同様、白血病の原因や発生メカニズムは完全には解明されていません。

国立がん研究センターがん情報サービス掲載データによると
生涯でがんで死亡する確率(累積死亡リスク)は、
◆男性23.9%(4人に1人)、女性15.1%(7人に1人)
全がんのうち白血病は、
◆男性0.6%(170人に1人)女性0.4%(275人に1人)
※2018年データに基づく

また、2016年における人口10万人あたりの白血病発病者数は、
◆0~4歳で8.8人、5~9歳で4.9人、10~14歳で3.0人、15~19歳で4.1人

一方高齢世代は、
◆60~64歳で16.3人、70~74歳で28.7人、80~84歳で44.9人

若い方にも発症例がありますが、やはり年代ごとの発症者数だけをみると、60歳以上が全体の約70%を占めています。
特には高齢期に急増するそうです。

平成27年に厚生労働省が行った医療給付実態調査を基にした資料によると、
白血病治療にかかる入院・入院外費用は
◆医療費総額約156万円
◆自己負担額約47万円

あくまでも目安ですが、治療費に加え、長期にわたる病気療養中の所得の減少、病気再発時も想定して準備したいところ。
(渡辺謙さんは1989年に急性骨髄性白血病を発病、治療の後復帰はしましたが、約5年後に再発)

池江さんのように、若く鍛え抜かれたアスリートの体でさえも突然むしばんでしまう白血病。
たとえお金や時間はかかっても、適切な治療さえ受ければ、治すことができます。

もしも…あなたが今、白血病と診断されたら。

お仕事や家事を休み、必要かつ充分な治療を受けられる資金の準備はありますか?
体は辛くても、お金が確保されていれば安心して治療を受けられます。

一度、ご自身とご家族のがんの備え有無、受け取れる要件や金額など、確認しておいてくださいね。