【警告】ウィルスも〇〇も変異中!? 警察庁のまとめによると、昨...

【警告】ウィルスも〇〇も変異中!?

警察庁のまとめによると、昨年1年間の特殊詐欺認知件数は13,526件、被害総額は277億8,000万円。
いずれも前年比では減少していますが、このところは新型コロナウィルス感染拡大に便乗した詐欺事件が目立っているそうです。

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アメリカにおいても約170億円の詐欺被害が判明、またイギリスでは20歳の大学生が税還付を約束するといった内容の偽サイトへのリンク記載メッセージを送付し、約135万円をだまし取ったとの報道も。

山梨県では昨年6月、70代女性宅に長男を語る男から「PCR検査を受けた病院で会社の小切手をなくした」と電話があり、翌日「検査も陽性だった、助けて欲しい」と現金を要求され、自宅を訪れた長男の会社関係者と名乗る男に計1,500万円をだましとられる被害がありました。

また、国や地方自治体からの補助金、給付金の支給目的で「受け取るには口座を作り直す必要がある」などと偽り、カードなどを搾取する事件が55件あり、被害額はおよそ1億円。
他にも「高齢者を対象に、PCR検査とワクチン接種の予約を取っている」、「予約金10万円を振り込んで」などといった電話が今年になって東京都内で13件あったとのこと。

また、電話による詐欺のみならず、「政府の要請を受けて給付金を送るので、記載のURLから申請するように」などインターネット上の偽サイトへ誘導するケースも昨年から引き続き横行。
ショートメッセージやメール等で金融機関を装い金銭を奪うフィッシング詐欺も増加しています。

個人情報の盗取、商品やサービスの偽オファー、厚生労働省など公的機関を語るもの、社会福祉サービスの提供をもちかける(申し込んでも商品は届かない)、募金詐欺…等々、まさに詐欺の手口も変異&進化しています。

若い方は電話を使った昔ながらのオレオレ詐欺被害とは無縁と思いますが、給付金などをうたう偽サイトへの誘導などは要注意かもしれません。

ここで。ふと思うのですが。

なぜ、詐欺を行うのでしょう……
“良心の呵責”はないのでしょうか??

昨年、持続化給付金の不正受給者摘発が全国で相次ぎましたが、いわゆる一流大学の学生が加担し逮捕者が出るケースもありました。
背後には詐欺グループがあって、その取り分の一部を大学生が受け取る…

仲間から「簡単に儲かるバイトがある」と誘われる、学生コミュニティサイトへの「詐欺をそそのかす書き込み」投稿、など、詐欺加担への誘惑は少なくない環境。

また、IT起業家やYoutuberとして会社や組織に所属せずとも富を手にしている若者もいる時代。

昨年12月5日に掲載されたyahooニュース記事:
『持続化給付金の不正受給の知られざる詐欺の実態。加害者となった息子の後悔と母親の苦悩』
に、事件の顛末と生々しい証言が語られていました。

「情報を精査せず、不正だとは思わず安易に犯罪に加担してしまった」

犯罪者になってしまった自分、その辛い事実を知り、さらにお金を返せとの被害者からの要求に苦しむ親。大切な家族にとてつもない心労をかけてしまった…

一流大学に入学させて一息つく間もなく。子供のためと懸命に働き、欲しいものも我慢し大学の費用や仕送りに励む親御さんにとって、あまりにも残酷な現実。
後悔しても、時を戻すことはできません。

何よりも。私たちが詐欺被害者にならないためにできること。
・詐欺被害があるという事実に関心をもつ
・自分だけは大丈夫!と過信しない
・セキュリティを強化する
・インターネットにおける詐欺や犯罪の手口を知り、対策について知識をもつ
・少しでも不審と感じたら情報の発信元や真偽を自ら確認する

被害者は言うまでもなく、もし安易な行動から加害者になってしまったら。
自らの苦しみだけでなく大切な人たちをも苦しめてしまう。
詐欺という犯罪、何とかこの世からなくならないものでしょうか……