【健やかに長生きする秘訣。】 東北大学大学院医学系研究科教授の...

【健やかに長生きする秘訣。】

東北大学大学院医学系研究科教授の辻一郎先生がプレジデントオンラインに寄稿した
『なぜ人の悪口を言う人は死亡リスクが高いのか』
記事を興味深く読みました。

...

結論、性格や考え方は寿命を左右する、ということです。
ハーバード大学の教授らが健康な高齢者を対象に、楽観的であることが狭心症と心筋梗塞の発生リスクにどう影響するかを調べた結果によると、発病した人の数は悲観的な考え方をする人たちの半分以下であったそうです。

実験をおこなったカワチ・イチロウ教授によると、何か嫌なことやストレスになることが起こった場合、
楽観的な人は「それはたまたま起こったものですぐに終わるだろうしおそらく今回限りのことだろう…」と考えて気持ちを切り替えることができる。
反対に嬉しいことが起こった場合、「それは自分のせいで起こったものでしばらく続くだろうし、他にも良いことが起こるだろう…」と考える。

お前の手柄はオレの手柄、何でもかんでも自分に都合よく!!といった風ですが、ストレスの受け止め方の違いが病気の発生リスクに影響していると考えられます。

アメリカの心臓内科医フリードマンが提唱した、心筋梗塞などの冠動脈疾患になりやすい性格というのがあります。(該当しないタイプの2倍以上なりやすいとのこと)

1.目標達成への意欲が強い
2.競争心が強い
3.周囲からの評価を求める
4.一度に多くのことをやろうとする
5.性急でせっかち
6.精神的・肉体的に過敏
7.容易に敵意をもやす … など

私も4や5はかなり当てはまります。
これを読んでくださっている“ピンピンコロリ”を目指すあなた、いかがですか?

さらに、タイトルにもなっている「人の悪口をよく言う」人(=上記要件に該当する)も冠動脈疾患のリスクが高まるそうです。血圧が上がりやすく心拍数も早くなり、血液の凝固が起こりやすくなるとのこと。

また、離婚や死別などパートナーとの別れなどのストレス疾患発症に大きな影響を与えます。
これは日本人特有の傾向らしいですが、離別や死別をしても不思議と女性の死亡率は変わらないとか…なぜでしょうね…

そして、
「生きがいの無い人は長生きできない」との研究結果も。

生きがいがない人の死亡リスクは「ある」と答えた人の1.4倍にものぼり、生きがいのある人は介護認定率が低く健康寿命が長くなるとのこと。

また、「日常生活において大切だと思うものは何か?」のアンケートで、
『健康』より『仕事』を選んだ人の方が長生きしていることが分かったそうです。

さらに、生きがいだけでなく
【幸せ・前向きな気持ち・活力・エネルギー】といったポジティブな感情を持つ人は、そうでない人より死亡率が低いそうです。

『生きる意味をもつかもたないか…』
『人生を通してなすべきことは何か…』

そこに意味を見出し、“生きる意味、生きがい=人生の目的”が分かることで心が癒され、生きる支えになるのだと辻教授は述べています。

楽観的で明るい性格、生きがいを持つ人の方が寿命が長く認知症になりにくい…
その理由は、ひとの気分が免疫力に大きく影響しているから、です。

一日の中でリラックスできる時間をもつ。心身ともに疲労をためないようにする。なるべく多く“笑う”…
そして、ウォーキングや筋トレなど体を動かす。趣味を持つ。人と交流する。

一つでもできることを増やしてみましょう!

作り笑いでも効果があるそうなので。

嫌な人、嫌な出来事も笑い飛ばすくらいの気持ちで楽観的に考え、免疫力を高める習慣、トレーニングをひとつ、今日から始めましょう。

言うは易く行うは難し、ですが、最後に私の愛読書を紹介します。

この本を目に付くところにおいておくとトレーニング効果倍増すること請け合いです。

人間関係のストレスを抱えている方はぜひご一読ください!

『頭に来てもアホとは戦うな』 田村耕太郎著 朝日新聞出版